新潟の塗料販売店 三基物産です!
今回は県内外からお問い合わせいただくことが多くなっております、
有機溶剤の代替品についてご紹介させていただきます。
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有機溶剤とは…
他の物質を溶かす性質を持つ有機化合物の総称であり、
様々な職場で、溶剤として塗装、洗浄、脱脂、印刷等の作業に幅広く使用されています。
有機溶剤は毒性を有する物も多く、常温では液体ですが、一般に揮発性が高いため、
蒸気となって作業者の呼吸を通じて体内に吸収されやすく、
また、油脂に溶ける性質があることから皮膚からも吸収されます。
様々な化学物質が使用されており、毒性が高い製品も多くあります。
作業環境保全や作業者の健康維持のためにも、
当社では環境対応型製品への切り替えを推奨しております。
有機溶剤に関する法律と概要
有機溶剤に関する法令はいくつかあり、その一部を簡単にご紹介いたします。
A.有機溶剤中毒予防規則 (有機則)
①作業主任者の選任、②蒸気の発生源対策(局所排気等)、
③作業環境測定、④特殊健康診断
B. 消防法
指定数量を越える場合は消防法に則って対応。
指定数量以下の場合は少量危険物として各自治体ごとに定められた
取り扱い規制に則って対応する。
C.PRTR制度 (化学物質排出移動量届出制度)
①政令で指定している24種の業種に該当し、②従業員の数が21人以上で、
③第一種指定化学物質の年間取扱量が1トン以上の事業所を有する事業者である場合、
報告義務が発生する。
D. 女性労働基準規則
女性労働者においては母性保護のため、有機溶剤使用の際、
安衛法に基づく作業環境測定を行い、「第3管理区分」となった屋内作業場での
全ての業務を禁止する。
以上のように、有機溶剤を使用する際には様々な法令が設けられています。
(使用している溶剤や内容によって適用される法令は異なります)
特に有機溶剤の取り扱いがある多くの事業者で当てはまる有機則の遵守には
排気設備費と保持管理費、環境測定費、特定健康診断費と様々なコストが発生します。
また、毒性による作業者の健康面への負担や、ニオイによる工場内環境の悪化など
現場作業者への負担も少なくありません。
環境対応型への切り替えのススメ
上述した内容を改善するために、当社では環境対応型の製品をご提案しております。
一番のメリットとして、有機則やPRTR法に非該当であるという点です。
有機溶剤は安価で脱脂洗浄力が強いのが最大のメリットですが、
使用する際に付随する様々な法令があるのは上述の通りです。
環境対応型は、使用している有機溶剤に応じたラインナップが用意されております。
「一度試したが性能が悪いからダメ」という方も、現行品に適した環境対応型製品を
お試しいただければと思います。
また価格面では有機溶剤より高くなりますが、特定健康診断や環境測定、
局所排気装置の設置費と維持費など、関わってくるコストを考えると
環境対応型洗浄剤に切り替えることはコストダウンに貢献しうると言えます。
最後に
有機溶剤のメリット
・性能が良い ・イニシャルコストが安い
有機溶剤のデメリット
・初期コスト~維持コストがかかる ・工場内の環境悪化
・作業者への負担 ・引火のおそれなど取り扱いや保管に危険が多い
・地球環境に悪影響 など
現代において、化学物質への規制は年々厳しくなっております。
またサプライチェーンの再構築をどこのメーカー様も取り組んでいる中で、
グリーン調達のように環境負荷の高い有機溶剤が足を引っ張るケースもあります。
環境対応型製品への切り替えは、自分たちの会社のためだけでなく、
地球環境や身近な周辺環境のためにもプラスに働きます。
ぜひ有機溶剤から環境対応型製品への切り替えをご検討してみてはいかがでしょうか。
製品案内
取り扱いのある環境対応型製品の一部をご紹介いたします。
現在使用されている有機溶剤の代替品選定や、
価格に関しては問い合わせフォームより個別にご連絡いただけますと幸いです。
〇環境対応型製品 洗浄脱脂等 汎用タイプ
〇環境対応型製品 剥離等
お使いの溶剤の代わりになるような製品はありましたか?
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