アルコール種類と容器

 新型コロナウイルス蔓延に伴い、市販の消毒アルコールが品切れ続き
の昨今、弊社は頑張ってまだエタノールを ”普通の価格” で販売して
おります。そんな中で色々とご質問をいただく事が多い、アルコールの
種類と、容器について折角の機会なので回答させて頂きます。但し一般
論となり、下記記述内容を保証するものではございませんことをご了承
ください

Q:アルコールってどんな種類があるの?

A1:一番身近なアルコールは、やはりお酒になるかと思います。こちらの
アルコール分の主成分はエタノールというアルコールになり、新型
コロナウイルスで品不足になっている消毒用アルコールもエタノール
が使用されています。また廉価版の消毒用アルコールIPというものを
ご覧になったかたもいらっしゃるかもしれませんが、こちらはエタノール
  にIPAと言われるアルコールを混合して、酒税対応としている商品に
なります。IPAはエタノールと比較すると脂を取る能力が高いため、素手
  でご使用されると若干手荒れがし易くなるかと思われます。
また通常使用にて注意しなければならないのが、メタノールでありエタの
一文字違いですが、飲用すると失明や死亡に繋がることもある毒性の高い
  アルコールになります。燃料用途や希釈用として非常に安価なため重宝
されるアルコールでは御座いますが、ご使用のさいにはご注意ください。

A2:弊社取扱いアルコールも様々御座いますが、最近沢山のお問い合わせを
頂いております、電子部品洗浄剤F-1とエタコール7にてついてご紹介
致します。どちらも先ほどご説明させて頂きました、お酒の原料と一緒の
エタノール溶剤になりますが、お酒や消毒用アルコールとの違いとして
大元の原料が、飲用のものや消毒用アルコールはサトウキビやトウモロコシ
等の天然材料を発酵させ作るものに対して、F-1やエタコール7の原料となる
合成アルコールは、ナフサと呼ばれる油の元から化学的に合成されたものと
なります。合成だから毒かいえばそういう訳ではなく、化学式としては同じ
  エタノールとなりますが、用途しては飲用や食品消毒向けには使用不可と
いう形になります。また化粧品や洗剤等には合成アルコールが使用されて
おります。話が若干それてしまいましたが、F-1とエタコール7は合成アル
コールを主原料としており、酒税対象外として安くご提供するために、飲用
出来ないようにするため、F-1は苦み成分を入れて、エタコール7はエタノー
ルにIPA等の低毒性のプロパノールを配合して製造されております(消毒用
エタノールIPのような形です)。工業的な使用方法においては=エタノール
としてご使用いただける製品となっております。

Q:アルコールを入れる容器ってどんなものがいいの?

A:アルコール対応とうたってある容器をご使用されることが基本ではありますが
アルコールに対応する素材としては、ステンレス、ポリエチレン(PE)、ポリ
プロピレン(PP)、フッ素樹脂等が挙げられます(金属全般耐性はありますが、
水が混合されている場合、鉄等は錆が発生することがございます)
逆にアルコールに向いていない素材としては、アクリル、ポリスチロール(PS)
  ABS等があります。またペットボトルに代表されるポリエチレンテレフタラート
(PET)も、耐アルコール性が弱いものが多くなっております。余談ですが、ペット
ボトル本体はPETですが、蓋はPPとなっておりますので、リサイクルの為には
蓋と本体を分別する必要があります。

Q:工業用アルコールって危ないの?
A:飲めば百薬の長とも言われるアルコール、でも飲み過ぎると害になり
  ます。さて弊社取り扱い品は工業品であるからこそ、安全データシー
ト(SDS)という形で、情報をご提供しておりますが、試しにエタノール
のSDSを見てみると、生殖能または胎児への悪影響のおそれ、呼吸器へ
の刺激のおそれ、肝臓の障害、中枢神経系の障害等々、怖そうな文言が
並びものすごく悪いもののような気がしてきます。でも実はウォッカや
スピリッツ等の度数の高いお酒がもし工業として出回るさいは、同じよう
な文言が同様に書かれることになります。エタノールに関しては度数の
高いお酒と同じようものと考えて貰って構いません。但し一文字違いの
メタノールこちらは毒性の高いアルコールとなります。その他アルコール
といっても色々な種類がございますので、用途や環境等踏まえてお問い合
わせ頂けましたら、最適なものをご紹介させて頂きます

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